2010年4月13日火曜日

邦画らしい邦画「ヴィヨンの妻」DVDで



いつも映画館で映画を観るとは限らない

たまには自分ひとりで、自分の部屋で

好きな映画をDVDで観るのもいいね。

おすすめDVDは最近観た映画の「ヴィヨンの妻」

昨年は太宰治の生誕100年ということで

太宰の作品が映画化された。

学生時代はかなり、太宰に魅了されて、作品を読んだ。

彼の小説の中で描かれる男は破滅的で女にも生活も

だらしのない男が多いけど、

なぜか魅かれる。

女性の皆さんもそうだと思う。


この、ヴィヨンの妻は

小説家の男が借金をして愛人を作り、家庭を顧みないのに

妻は大きな心で優しく包み込む。

だが、決して弱い女ではなく、彼女は強く魅力的なんです。


夫婦とは何か
男と女とはないか

この、だらしのない小説家の男と耐る妻の関係から

男と女のいろいろなヒントが浮かび上がる。

だから、太宰の作品に、みんなひかれるのです。


太宰といえば、暗いイメージだけど、本当は明るくユーモアに富んでいることが

わかる。

彼は、きっと癒しをずっと求めていたのかもしれない。

このヴィヨンとはフランスの詩人、フランソワ・ヴィヨンからとったという。


この「ヴィヨンの妻」を観て、つくづく日本映画の良さがわかる


監督が根岸吉太郎だもの。

主演の松たか子と浅野忠信が実にいね。

酒を飲みながら、自分の部屋で観る?